家計簿アプリとは

家計簿アプリは、スマートフォンやタブレットにインストールして、簡単に収支を記録できる便利なツールです。手書きで収入や支出をメモする必要はありません。代わりに、日付、金額、項目などをアプリに入力するだけで、表やグラフで視覚的に把握できます。鉛筆も電卓も持ち運ぶ必要なく、スマホ1台でどこでも家計簿をつけられるので、ついつい細かい支出をつけ忘れてしまうことも避けられます。
レシート読み取り家計簿アプリ

家計簿の記録が手間と感じる方には、家計簿アプリの「レシート読み取り機能」がおすすめです。カメラを使ってレシートを撮影・スキャンするだけで、家計簿の入力が簡単に完了します。操作がシンプルで時間の節約にもなるため、三日坊主の方もぜひチャレンジしてみてください。
レシート読み取り家計簿アプリの特徴
ここでは、レシート読み取り家計簿アプリの特徴と気になる点を解説していきます。
- 無課金でどれほど手厚い機能が利用できるの?
- 長尺レシートに対応できているの?
- 連続読み取りは可能か?
- 読み取り精度は高いか?
- どのような読み取り項目があるのか?
無課金でどれほど手厚い機能が利用できるの?
家計簿アプリは基本無料で利用できますが、課金によって便利な機能を利用できるタイプがあります。そのため、無課金でどれだけ利用できるか事前に把握しておくことが重要です。無課金でアプリを使用する場合、ほとんどの場合、アプリ内で広告が表示される仕組みとなっています。アプリを使用してCMや広告が気になるようであれば、後から課金することも可能です。
長尺レシートに対応できているの?
週末に食料品を買いだめしたり、複数人で多くの買い物をしたりする方には、長々としたレシートに対応したアプリを選択することをおすすめします。長尺レシートを1回の撮影で全て反映させたい場合は、対応したアプリを利用しましょう。
1回の撮影では撮り切れない長尺のレシートでも、複数回に分けて撮影を行うと、アプリ側で1枚の画像に繋ぎ合わせて内容を読み取る機能のあるアプリもあります。その際には、重複している商品があれば自動的に切り取って、正しい支払金額を表示してくれます。
連続読み取りは可能か?
手元に溜めてしまったレシートを効率的にデータ化したい場合、連続読み取り機能を備えたアプリをおすすめします。1回のレシート撮影ごとにアプリのホーム画面に戻るのではなく、そのまま2枚目、3枚目の撮影ができれば、ストレスなく作業を続けることができます。さらに、ドキュメントスキャナーと連携している家計簿アプリを利用すれば、レシートを1枚1枚カメラで撮影する手間が省け、スキャナーにレシートを段階的にかざすだけでアプリにデータが転送されます。長尺レシートの場合も、1度で簡単に反映させることが可能です。
読み取り精度は高いか?
正しい情報を読み取ることができなければ、読み取り後のデータ修正の手間がかかります。しかし、完璧に読み取れるアプリは存在しません。そのため、「明るい場所を選ぶ」「ピントを合わせる」「カメラ画面枠に合わせる」といった点に注意して撮影しましょう。
読み取り精度を求める方には、オペレーターが手動で入力するアプリ「Dr.Wallet」がおすすめです。
どのような読み取り項目があるのか?
アプリによって、支出額・日付だけを読み取るだけのものから、支出内容をジャンル別に分類してくれるものまで多種多様です。
ご紹介アプリの比較
アプリ | 読み取り精度 | 読み取り項目 | 長尺対応 | 連続撮影 | 対応金融機関数 |
---|---|---|---|---|---|
マネーフォワードME | 〇 | 日付・店舗・合計金額 日付・合計金額・商品名・単価 |
〇 | 〇 | 2,538件 |
家計簿おカネレコ | 〇 | 日付・商品名・単価 | 〇 | ✖ | Money Tree 連携 |
Zaim | 〇 | 日付・店舗・合計金額 商品名・単価・電話番号 |
〇 | 〇 | 1,300件以上 |
Dr.Wallet | ◎ | 日付・店舗・合計金額 商品名・単価 |
〇 | 〇 | 1,100件以上 |
※このテーブルは左右にスクロールできます。
無料版も機能充実
【マネーフォワード ME】

「マネーフォワードME」は、無料で制限なくレシート読み取り機能を利用できる家計簿アプリです。長尺レシートの撮影や、「続けて撮影」ボタンを使った複数レシートの連続読み取りも可能。また利用者の目的に合わせて、レシートから「店舗」「日付」「合計金額」を「店舗」モードと、各商品の単価がわかる「品目一覧」の2パターンに分けられます。商品のカテゴリまで自動的に識別してくれるので、支出の分析も簡単に行えます。
さらに、銀行やカードなどの金融機関との連携においても、2,500社以上と連携しているため利用している金融機関が見つかるでしょう。キャッシュレスでのお買い物が多い方にもおすすめです。
対応する主な自動連携先
金融機関 | 三菱UFJ銀行、みずほ銀行 三井住友銀行、ゆうちょ銀行など |
---|---|
クレジットカード | 楽天カード、JCBカード イオンカード、セゾンカード 三井住友カードなど |
電子マネー | Suica、PASMO nanaco、WAON 楽天Edyなど |
QRコード決済 | LINE Pay、d払い au PAY |
ポイント | 楽天ポイント、dポイント Tポイント、ANAマイレージクラブなど |
証券口座 | 楽天証券、松井証券 マネックス証券、SBI証券など |
※このテーブルは左右にスクロールできます。
会員登録不要【家計簿おカネレコ】

「家計簿おカネレコ」は、会員登録の必要がなくすぐに始められる家計簿・お小遣い帳アプリです。レシートの連続撮影はできませんが、1枚1枚撮影することで何にいくら使ったか見直しながら実感することが可能。とにかく簡単に始められるのがポイント!他にも「グルメ貯金」など、自分の設定した目標金額に向けて楽しく貯金することができます。
Money Treeと連携できる

「家計簿おカネレコ」は「Money Tree」と連携することによって、銀行口座・クレジットカード・電子マネー・証券口座とつなげることができます。
残高の詳細や支出だけでなく、資産運用状況も確認することが可能です。
スマホをレシートにかざすだけ【Zaim】

「Zaim」は、「いつ」「どこで」「何に」「いくら」支払ったか記録することができます。自動で商品カテゴリを判別してくれるため、支出を楽にし、詳しく分析できます。スマホのカメラをかざすだけで支払い合計金額や日付の読み取りができるので、写り具合を撮影時に調整でき、読み間違いのストレスが少なくなるでしょう。また、専用のスキャナー(Scansnap)をインストールしておけば、レシートにスマホをかざすだけで反映できます。
無料版では1枚ごとの撮影しかできませんが、有料版にすれば連続撮影も可能です。
対応する主な自動連携先
自動取得に対応する連携先は以下のとおりです。公式HPはこちら。
入力精度99%【Dr.Wallet】

「Dr.Wallet」は、ユーザーが撮影したレシートをオペレーターが手入力してくれます。若干のタイムラグが生じますが、手書きの領収書も読み取ってくれるのが最大のポイントです。
毎月100枚までは無料でオペレーターが入力してくれるので、一般的な家計簿アプリとして使用する分には十分です。支出の内訳を円グラフ化し、カテゴリ別の年間支出なども可視化可能。予算設定もカテゴリごとに設定できるので、カスタマイズも可能です。
対応する主な自動連携先
金融機関 | ー |
---|---|
クレジットカード | 楽天カード、JCBカード、イオンカード セゾンカード、エポスカード オリコカード、dカード PayPayカード(Yahoo! JAPANカード) 三井住友カード、ビューカード NICOSカード、au PAYクレジットカード アメリカン・エキスプレス・カード |
電子マネー | nanaco、Suica(モバイル) WAON、楽天Edy |
QRコード決済 | ー |
ポイント | Pontaポイント、ANAマイレージクラブ JALマイレージバンク |
証券口座 | ー |
※このテーブルは左右にスクロールできます。
レシート読み取り家計簿アプリに
関するFAQ

ここでは、レシート読み取り家計簿アプリに関するFAQについて解説します。
- 家計簿アプリを続けられなくなるのが不安
- パートナーと共有できるものはある?
- データのバックアップや同期はできる?
- グラフやレポートの生成機能はある?
家計簿アプリを続けられなくなるのが不安
手書きの家計簿よりも継続率は高いでしょう。というのも「レシート」に記載されている支出をわざわざ入力する必要がないからです。また、金融機関やポイントサイトとの連携によって、貯金残高をスマホ1台で簡単に把握できるので、より一層節約へのモチベーションアップも期待できます。
パートナーと共有できるものはある?
上記でご紹介したアプリはすべて共有が可能です。家族やパートナーと家計状況を共有することができます。入力内容はすべてクラウド上で管理されているので、スマホやPCでログインすることでアクセスが可能です。
▼共有家計簿アプリに関してはこちらの記事をご覧ください
データのバックアップや同期はできる?
データのバックアップ・同期、加えてCVSダウンロードできるアプリもあります。ただし、長期期間のバックアップが欲しい場合は課金が必要になる場合もあります。
グラフやレポートの生成機能はある?
入力したデータをカテゴリ別に自動的に振り分け、「食費」「娯楽」といった種別に合わせてグラフ化することができます。既存のカテゴリに分けるだけでなく、自分でカスタマイズしたカテゴリに振り分けることも可能です。
レシート読み取り家計簿アプリを
使って節約しよう

ご紹介したレシート読み取り家計簿アプリを利用して、無駄遣いをなくしましょう。家計状況をしっかりと把握することで無駄な出費は減るはずです。浮いたお金は貯蓄にするも良し、投資に回すも良し。また、自分のご褒美に利用するのも良いでしょう。家計簿アプリで快適に収支を管理してみてください。
※画像は全てイメージです。
※記事内の情報は、グリーニュースプラス編集部の調査結果(2023年9月)に基づいたものです。