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電子書籍リーダー(電子ブックリーダー)とは?
電子書籍リーダー(電子ブックリーダー)とは、電子書籍を読むための専用端末で、紙と同レベルの視認性を備えた「電子ペーパー」をディスプレイに採用しています。
AmazonのKindleや、楽天のKoboが有名ですが、これら以外の会社からも複数の端末が販売されており、それぞれのモデルに特徴があります。
スマートフォン・タブレットとの違い
電子書籍はスマートフォンやタブレット、あるいはパソコンのブラウザからでも利用することができますが、電子書籍リーダーは全くの別物です。
電子書籍リーダーは電子書籍を読むためだけの専用端末なので、スマホやタブレットのようにいくつもの機能が搭載されているわけではありません。そのかわり、快適に読書をするための機能が充実しています。
電子書籍リーダーの選び方 7つのチェックポイント
電子書籍リーダーを選ぶ際は、自分の読書スタイルに合わせて検討するのが良いでしょう。活字メインの書籍のみを読むのであれば、低容量やコンパクトディスプレイでも不自由ありませんが、漫画を読むのであれば大容量で大型画面のものが見やすくおすすめです。
また、バスルームやキッチンで使用したり、頻繁に持ち歩く場合は防水機能がついていると安心できます。
ここでは、電子書籍端末を選ぶ際の7つのポイントをご紹介します。
- 書籍の種類に合った記憶容量を選ぶ
- ディスプレイサイズで選ぶ
- 対応している電子書籍ストアで選ぶ
- カラー表示機能の有無で選ぶ
- 解像度で選ぶ
- 防水機能の有無で選ぶ
- PDFファイル機能の有無で選ぶ
1. 書籍の種類に合った記憶容量を選ぶ
電子書籍リーダーの記憶容量は多いもので64GB、少ないものでは2~4GBです。
目安として、1GBあたり小説では50~100冊程度、漫画では10~25冊程度保存することができます。読書をするだけであれば、2~4GBのモデルも良いですが、漫画を読むのであれば8GB以上のものを検討した方が良いでしょう。漫画同様、雑誌も1冊当たりの容量が大きいため、記憶容量の多いモデルがおすすめです。
SDカードやクラウド利用でデータ容量を拡張できる
低容量の電子書籍リーダーでも、microSDやクラウド利用に対応していれば、大幅に容量を増設することが可能です。端末を選ぶ際にはSDカードやクラウド利用に対応しているかどうかもチェックしましょう。
2. ディスプレイサイズで選ぶ
電子書籍リーダーのディスプレイサイズは大きいもので10インチ以上、小さいものだと6インチ程度です。
iPhoneだとiPhone8 plus以上の端末が6インチくらいであるため、コンパクトな電子書籍リーダーは、大きなスマホと同程度のサイズだとイメージすると良いかもしれません。読書をするだけなら6インチでも不自由ないですが、漫画を読むのであれば、7インチ以上がおすすめです。
3. 対応している電子書籍ストアで選ぶ
ほとんどの場合、購入する電子書籍リーダーによって対応している電子書籍ストアが異なります。AmazonのKindle、楽天のkoboには、それぞれ専用端末があり、それぞれのストアのみ利用可能です。一方で、GooglePlayからアプリをダウンロードできるものもあり、複数の電子書籍配信サービスを利用することができる場合もあります。
4. カラー表示機能の有無で選ぶ
電子書籍リーダーは、基本的に白黒表示です。読みたい書籍が小説やビジネス本中心なら、白黒表示の端末で問題ありません。
雑誌やカラー漫画を読みたい場合には、カラー対応端末を選びましょう。
5. 解像度で選ぶ
電子書籍リーダーの読みやすさは、解像度の高さに影響されます。解像度の高さを判断するには、「ppi」という1インチあたりの画素数を表す数値に注目しましょう。数値が高いほど、細部までクリアに表示されます。
特に漫画やライトノベルの挿絵を綺麗な画像で楽しみたいという方には、300ppi以上の解像度が高い端末がおすすめです。
6. 防水機能の有無で選ぶ
電子書籍リーダーをお風呂やキッチンで利用したい方は、防水機能がついた端末を選びましょう。
防水機能の高さは「IP」という数値で表されます。多少水が付いても使えるものはIP5以上、シャワーや雨で濡れても大丈夫なものはIP6、水没しても利用可能なものはIP7以上が目安となります。
7. PDFファイル機能(自炊機能)の有無で選ぶ
紙の本をデジタル化して保存することを「自炊する」と言います。PDFファイル機能対応の電子書籍リーダーであれば、自宅の本を本を自分でスキャンし、PDF化したもの(=自炊本)も閲覧可能。また、ビジネス用にデータを持ち歩きたい場合にも役立ちます。
ファイル形式はPDF以外にも、AZW、Topaz、EPUB、.bookなどがあります。変換したいファイル形式に対応しているかについても確認しておきましょう。
電子書籍リーダー端末 おすすめ12選【一覧】
商品名 | Brand | 内臓ストレージ | ディスプレイ | 重量 |
---|---|---|---|---|
Kindle Scribe | Amazon | 16GB/32GB/64GB | 10.2インチ | 433g |
Kindle Oasis | Amazon | 8GB/32GB | 7インチ | 188g |
Kindle Paperwhite | Amazon | 8GB/16GB | 6.8インチ | 205g |
Kindle (NEWモデル) | Amazon | 8GB | 6インチ | 158g |
Kindle キッズモデル (NEWモデル) | Amazon | 16GB | 6インチ | 256g |
Kobo Nia | 楽天 | 8GB | 6インチ | 172g |
BOOX Nova 3 color | SKTSELECT | 32GB | 7.8インチ | 265g |
BOOX Note | SKTSELECT | 32GB | 10.3インチ | 320g |
PRS-T3S | SONY | 2GB | 6インチ | 160g |
※このテーブルは左右にスクロールできます
※表内の情報は、グリーニュースプラス編集部の調査結果(2024年1月)に基づいたものです。
【Kindleストア対応】 電子書籍リーダーおすすめ5選
KindleはAmazonが展開するKindleストア対応の電子書籍リーダーです。wi-fiのみのモデルと追加料金なしで4G通信が使えるモデルがあり、4G通信対応モデルは外出先でも電子書籍のダウンロードが可能となっています。
2022年11月に最新機種が登場 【Kindle Scribe(キンドル スクライブ)】
2022年11月に新機種の「Kindle Scribe」(スクライブ)が発売されました。Kindleシリーズで初となる手書き入力機能搭載のモデルで、従来の読書に適したKindleの特徴に加え、付属のペンで端末に直接書き込むことができます。
Kindle本に付箋として手書きメモを追加できるだけでなく、PDFなどの文書を取り込み書き込むことも可能。その他にもノートやメモ帳、日記としての使用もできます。
ディスプレイサイズは10.2インチと、これまでにない大画面で読書を楽しめます。
商品名 | Kindle Scribe |
---|---|
価格 | 47,980円(税込)~ |
Brand | Amazon |
内臓ストレージ | 16GB/32GB/64GB |
ディスプレイ | 10.2インチ |
重量 | 433g |
解像度 | 300ppi |
防水機能 | 非対応 |
PDF閲覧 (自炊) | 対応 |
高解像度ディスプレイが特徴 【Kindle Oasis(キンドル オアシス)】
Kindle Oasis(オアシス)はAmazonが展開するKindleシリーズの中でも、高解像度のディスプレイを搭載しており、漫画を読むのにおすすめです。 サイズは7インチで、これは文庫本よりひとまわり大きいくらいのサイズ。 wi-fiだけでなく、無料で4Gが使えるモデルもあるため、持ち歩きにも適しています。 自動明るさ調節が搭載されているので、環境に左右されることがなく、防水機能も付いているので、バスルームやプールでも読書を楽しむことができます。
商品名 | Kindle Oasis |
---|---|
価格 | 29,980円(税込)~ |
Brand | Amazon |
内臓ストレージ | 8GB |
ディスプレイ | 7インチ |
重量 | 188g |
解像度 | 300ppi |
防水機能 | 対応 |
PDF閲覧 (自炊) | 対応 |
フロントライトで快適な読書を 【Kindle Paperwhite(キンドル ペーパーホワイト)】
Kindle Paperwhite(ペーパーホワイト)は、2021年10月に新機種として第11世代が発売されました。Amazonが展開するKindleシリーズの中で価格帯が中間に位置するモデルです。価格はOasisの半分以下に抑えられているものの、Oasisと同等の高解像ディスプレイを搭載しており、フロントライトも付いているため、暗い場所でも読書することができます。Oasis同様、Paperwhiteも防水モデルです。
商品名 | Kindle Paperwhite |
---|---|
価格 | 15,980円(税込)~ |
Brand | Amazon |
内臓ストレージ | 8GB |
ディスプレイ | 6インチ |
重量 | 191g |
解像度 | 300ppi |
防水機能 | 対応 |
PDF閲覧 (自炊) | 対応 |
Kindleのスタンダードモデル 【Kindle(NEWモデル)】
KindleはAmazonが展開する電子書籍リーダーの中でも、最もスタンダードなモデルです。解像度はOasisやPaperwhiteに比べると劣るものの、価格は1万円を切っています。e-inkディスプレイは本物の紙面のような読み心地で目に優しく、フロントライトを搭載しているので夜でも読書灯なしで本を読むことが可能。電子書籍リーダーの入門機としてもおすすめです。
商品名 | Kindle |
---|---|
価格 | 10,980円(税込)~ |
Brand | Amazon |
内臓ストレージ | 32GB |
ディスプレイ | 6インチ |
重量 | 191g |
解像度 | 300ppi |
防水機能 | 非対応 |
PDF閲覧 (自炊) | 対応 |
子供向け特典もうれしい 【Kindle キッズモデル】
Kindleのキッズモデルは、子どもの読書に最適な電子書籍リーダーの1つです。他のKindleモデル同様、e-ink ディスプレイとフロントライト搭載で目に優しく、読書をサポートする辞書機能などが搭載されています。
また、読書の目標を達成するとバッジがもらえる機能や、単語帳といったキッズモデルならではの機能も付いており、お子さんに読書習慣をつけたい保護者の方にもおすすめです。購入から1年間、追加料金なしで1,000冊以上の子ども向け書籍を読むことができるサービスも付いています。
商品名 | Kindle キッズモデル |
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価格 | 12,980円(税込)~ |
Brand | Amazon |
内臓ストレージ | 16GB |
ディスプレイ | 6インチ |
重量 | 256g |
解像度 | 300ppi |
防水機能 | 非対応 |
PDF閲覧 (自炊) | 対応 |
【楽天kobo(コボ)対応】 電子書籍リーダーおすすめ
Kobo(コボ)シリーズは楽天の電子書籍配信サービス「楽天kobo」に対応している電子書籍リーダーです。用途に合わせ複数の種類が用意されており、読書機能に優れているだけでなく、漫画を読むのに特化したモデルまで用意されています。
使いやすいベーシックモデル【Kobo Nia】
Kobo Niaは、Koboシリーズのベーシックモデルで、最も購入しやすい価格の電子書籍リーダーです。Koboシリーズの上位モデルと比較すると、やや解像度は劣りますが、フロントライトが搭載されているため、暗いところでも読むことができます。
ただし、Koboシリーズの特徴である防水機能は付いていないので、バスルームやキッチンで利用するのは注意が必要です。
商品名 | Kobo Nia |
---|---|
価格 | 10,978円(税込) |
Brand | 楽天 |
内臓ストレージ | 8GB |
ディスプレイ | 6インチ |
重量 | 172g |
解像度 | 300ppi |
防水機能 | 非対応 |
PDF閲覧 (自炊) | 対応 |
【その他】 電子書籍リーダーおすすめ3選
その他のおすすめの電子書籍リーダーをピックアップし、それぞれの特徴をまとめました。容量・解像度・重量、そしてそれぞれの特徴を比較して、自分に合った電子書籍リーダー探してみましょう。
カラー表示対応【BOOX Nova3 Color】
7.8インチのBOOX Nova3 Colorは、2021年3月にカラー電子ペーパーであるカレイドプラスを搭載して発売されました。
Android 10 でGoogle Playが搭載されており、各種電子書籍ストアアプリ(KindleやHontoなど)をインストール可能。これにより複数の電子書籍アプリを1台にまとめることができます。
商品名 | BOOX Nova 3 |
---|---|
価格 | 49,800円(税込) |
Brand | SKT |
内臓ストレージ | 32GB |
ディスプレイ | 7.8インチ |
重量 | 265g |
解像度 | モノクロ:300dpi |
防水機能 | 非対応 |
PDF閲覧 (自炊) | 対応 |
高筆圧感知機能付き【BOOX Note】
A5サイズの大画面で読むだけでなく、書くこともできるBOOX Noteはプライベートだけでなく、仕事にも活用できるハイスペックモデルです。目に優しいEink高解像度多様性ディスプレイで、長時間の読書でも目に負担がかかりません。
さらに、筆圧感知機能が付いているため、タッチペンがあればメモ帳のように記入ができます。PDFのデータ送信もできるため、仕事用に持つのにもおすすめです。
商品名 | BOOX Note |
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価格 | 61,009円(税込)~ |
Brand | SKT |
内臓ストレージ | 32GB |
ディスプレイ | 10.3インチ |
重量 | 320g |
解像度 | 227ppi |
防水機能 | 非対応 |
PDF閲覧 (自炊) | 対応 |
ソニーの高機能モデル 【SONY PRS-T3S】
ソニーのPRS-T3Sは、160gで超軽量モデルの電子書籍リーダー。ソニーらしくシンプルなデザインは持つ人を選ばず、軽量かつポケットサイズの大きさは持ち歩きに便利です。
ただし容量が2GBとやや少なく、文芸本だと1000冊以上取り込めるものの、漫画だと30冊程度が限界なので、漫画をたくさん読まれる方には注意が必要です。
商品名 | PRS-T3S |
---|---|
価格 | 8,980円(税込) |
Brand | SONY |
内臓ストレージ | 2GB |
ディスプレイ | 6インチ |
重量 | 160g |
解像度 | 不明 |
防水機能 | 非対応 |
PDF閲覧 (自炊) | 対応 |
電子書籍リーダーで快適な読書ライフを始めよう
電子書籍リーダーがあれば、スマホより快適に電子書籍を読むことができます。「容量」「ディスプレイサイズ」「防水機能の有無」などの項目を検討して、最適な電子書籍リーダーを選ぶことをおすすめします。自分の読書スタイルに合わせた商品を選ぶことで、ワンランク上の読書ライフを始めましょう。
※画像は全てイメージです。
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※記事内の情報は、グリーニュースプラス編集部の調査結果(2024年1月)に基づいたものです。
※記載しているカラーバリエーションは2022年12月現在のものです。
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