目次
車やバイクのように維持費用が掛からず、自転車のように漕ぐ必要がない電動キックボード。もともと海外で人気でしたが、最近では日本でも、都内を中心にブームが到来しています。
実際に購入しようと思うと安くて4万円ほど、高くて30万円近くするので、なかなか手が出せない方も多いのではないでしょうか。そこでおすすめしたいのが、電動キックボードのレンタルサービスです。レンタルサービスを利用すれば、安く手軽に電動キックボードを体験できます。
今回は、電動キックボードのレンタルサービス3選をご紹介していきます。
電動キックボードとは?
電動キックボードとは、バッテリーとモーターが内蔵されたキックボードのことです。通常のキックボードとは違い、地面を足で蹴って進む必要がないのが最大の特徴。また電動キックボードは、ガソリン燃料を使わないエレクトロモビリティのため、環境にも優しい乗り物です。
電動キックボードレンタルサービスのメリット
電動キックボードに乗ってみたいという方の中には、買うかレンタルサービスを利用するか迷われている方もいらっしゃいますよね。ここではレンタルサービスを使う場合のメリットについてご紹介します。ぜひ参考にしてみてください。
1. 初期費用や維持費がかからない
電動キックボードは安いものでも約4万円ほどと、気軽には手を出しづらい金額です。また電動キックボードを買った場合、保険や軽自動車税に加え、駐車場代、充電の電気代、メンテナンス費もランニングコストとしてかかってきます。まずはお試しで使ってみたい方や、頻繁に使う予定のない方は、レンタルサービスの利用がおすすめです。
2. 保険が利用料金に含まれている
先にも述べたように、電動キックボードを購入し公道で利用するには、自賠責保険の加入が必須です。自賠責保険を加入するとなると、1年で7,070円かかります。しかし電動キックボードレンタルサービスを使う場合、多くは保険料がレンタル利用料金に含まれているため、追加で保険に加入する必要がありません。
3. ヘルメットなしでも利用できる場合がある
道路交通法の改正案が成立しましたが、現時点で電動キックボードは「原動機付自転車(原付)」の位置付けになっているので、運転免許およびヘルメットの着用が義務付けられています。
しかし、特例電動キックボードの実証実験の対象になっている一部の電動キックボードレンタルサービスはヘルメットの着用は任意なので着用義務はありません。荷物を減らして移動をしたいという方は、ヘルメット着用任意対象の電動キックボードレンタルサービスを選ぶことをおすすめします。
電動キックボードのレンタルサービスの選び方は?
電動キックボードの市場はこれから更に広がり続けることが予想されますが、現時点で電動キックボードのレンタルサービスを提供している会社はそれほど多くありません。
その分、利用者の声が集中しやすいので、実際に使用した人の声を聞きながらレンタルサービスを選ぶのが良いでしょう。ここでは、何を基準にしてサービスを選べば良いのか、4つのポイントでご紹介していきます。
1. 自分の住んでいる地域にレンタルサービスが提供されているか
電動キックボードのレンタルサービス提供地域は日々拡大していますが、まだまだ全国的に広がってはいません。そのため、自分が住んでいる地域にレンタルサービスが提供されているか、確認することから始めましょう。
電動キックボードのレンタルサービスが提供されていない場合は、自分で購入するかレンタルサービスが開始するまで待つ必要があります。
政府の特例措置を受けた電動キックボードレンタルサービス「株式会社Luup」は、2023年までに全国に電動キックボードのレンタルサービスを拡大することを目標にしています。そのため、1台数十万円の電動キックボードを買うよりも、待った方がお得に利用することができるでしょう。
2. 料金体系はどうなっているか
電動キックボードのレンタルサービスは、初乗り10分経過してから、1分ごとに数十円の費用がかかることがほとんどです。レンタルサービスを提供している会社によって料金体系に差があり、数十分、数時間と時間が経つにつれてかかる費用が大きく異なってきます。
ちょっとした移動時間に使うだけならあまり気にしなくても良いですが、観光地を巡ったり長距離を移動するなど、使用時間が長くなる場合は料金を必ずチェックするようにしましょう。
3. 返却ポートが目的地にあるか
電動キックボードレンタルサービスの魅力は、移動するのが楽で、目的地に設定したポートに自由に返却できるところです。借りた場所に返す必要がないので、行きは電動キックボードで移動して、帰りは歩きや電車で帰ることができます。
注意点として、レンタルサービスとして提供されている電動キックボードは、駐輪を認められている場所以外で駐車をしたまま離れてしまうと、放置駐車違反になってしまいます。反則金を払わなければいけないので、放置は絶対にやめましょう。
4. 政府が認証している企業が提供するサービスか
電動キックボードのレンタルサービスを利用する際に注意したいのは、政府が認証している企業が提供しているサービスかどうかです。
政府が政府特例措置で認めた企業とそうではない企業では、定められているルールが異なります。政府特例措置を受けているのは「株式会社Luup」「株式会社mobby ride」「株式会社EXx」「長谷川工業株式会社」などです。
特例措置の内容
- 運転時のヘルメット着用を任意とすること
- 普通自転車専用通行帯の走行を認めること
- 自転車道の走行を認めること
- 自転車が交通規制の対象から除かれている一方通行路の双方走行を認めること。
上記の内容を求めるなら、必ず政府の特例措置を受けている企業が提供しているサービスを利用するようにしましょう。
電動キックボードのレンタルサービスおすすめ3選
- LUUP(ループ)
- mobby
- SUMRIDE
1. LUUP(ループ)
【利用可能エリア】
- 東京、大阪、横浜、京都、神戸、名古屋、広島、宇都宮、沖縄(カヌチャリゾート)
LUUPは東京都内を中心にサービスを開始する電動キックボードレンタルサービス。2024年1月現在、全国に5,800ポートを備え、電動キックボードのレンタルサービスの中では一番の有名どころです。
公式サイト | |
---|---|
運営元 | 株式会社Luup |
料金体系 | ライド基本料金 50円(税込) |
※表内の情報は、グリーニュースプラス編集部の調査結果(2024年2月)に基づいたものです。
LUUPは全国に5,800か所ものポートを備え、ポート同士の距離が短く設定されているので、短距離移動にぴったりの交通手段です。
東京や大阪、横浜など、主要都市には既に多くのポートが設置されているので、緊急の移動手段としても重宝します。
LUUPの登録方法
- アプリのダウンロード
- アカウント作成
- クレジットカード、運転免許証の提出
- 交通ルールテスト
LUUPが提供している電動キックボードレンタルサービスを利用するには、アプリをダウンロードしてアカウント登録をする必要があります。
App Storeでは1.5万件の評価があり★4.3評価なので、サービスとしての評価は比較的高いほうです。
アプリをダウンロードしたらアカウントを作成していきましょう。アカウントに入力する項目は「電話番号」「氏名」「生年月日」「メールアドレス」です。
後から、クレジットカードや運転免許証を提出する必要があるので間違えずに入力しましょう。電動キックボードを利用した時間に応じてクレジットカードから決済されます。
ライドをする準備が整ったら、最後に交通ルールテストを受講しましょう。テストは関係省庁により監修、作成されていて、全問正解するまで乗車することができません。
テストに合格したら楽しいライドの始まりです。
2. mobby
【利用可能エリア】
- 福岡市中央区/博多区(一部)
mobbyは、福岡市を中心に拡大している電動キックボードのレンタルサービスです。他のサービスに比べて法的対応がしっかりしているのが特徴。
電動キックボード内にはGPSが搭載されていて、走行可能エリアを出たユーザーに対してアラートで知らせてくれます。もちろん、mobby本社にもアラートが通知されるので違反者に対して迅速な対応をしてくれるので、安心して利用しましょう。
公式サイト | |
---|---|
運営元 | 株式会社mobby ride |
料金体系 | ・初乗り30分 150円 |
初乗り料金が30分150円で、その後は1分ごとに5円という驚愕の安さが売りのmobby。他のサービスに比べて圧倒的な安さを誇り、長距離移動向けの電動キックボードのレンタルサービスとなっています。
現時点では、福岡市のみのサービスになっていますが、これから需要が高まり全国的にサービスを展開することができればNo.1のレンタルサービスになる潜在能力を秘めています。福岡市内に住んでいる方は、人気が爆発する前に利用しておきましょう。
mobbyの登録方法
- LINEの友達追加
- 免許証確認
- ルール確認
- 確認テスト
- クレジットカードの登録
mobbyが提供している電動キックボードレンタルのサービスを利用するには、LINEの友達に追加してアカウントを登録する必要があります。
友達に追加するとmobby公式からメッセージが届くので、指示に従って登録を進めていきます。
全ての項目を記入、確認するには10分ほど時間がかかるので、十分な時間を確保してから登録を進めていくようにしましょう。
注意事項としては自動車、自動二輪車の運転免許証が必要で、原付免許では登録できないので注意しましょう。
3. SUMRIDE
【利用可能エリア】
- 大阪/千葉
SUMRIDEは、千葉市を中心に電動キックボードのレンタルサービスです。順次エリアを拡大していっており、現在は千葉と大阪の二拠点での提供をしています。
公式サイト | |
---|---|
運営元 | 株式会社長谷川工業 |
料金体系 | 【千葉エリア】 |
同じく大阪で提供しているLUUPに比べて料金は若干安いですが、ポートの数は少なくなっています。ただし、SUMRIDEではアプリをダウンロードする必要がありません。LINEの友達追加するだけで簡単に登録、利用をすることができるので、スマホの容量を気にせずに利用できるのが魅力です。
SUMRIDEの登録方法
- LINE友達に追加
- 免許証確認
- ルール確認
- 確認テスト
- クレジットカードの登録
- 乗り方の確認
SUMRIDEでは、千葉エリアもしくは大阪エリアを選択してLINEで友達追加する必要があります。追加する友達を間違えると、正しい情報を受け取ることができないので注意しましょう。

出典: SUMRIDE
友達に追加するとSUMRIDE公式からメッセージが届くので、指示に従って登録を進めていきます。全ての項目を記入、確認するのに10分ほどの時間がかかるので十分な時間を確保してから登録を進めていくようにしましょう。
電動キックボードのレンタルサービス3社を比較
サービス名 | LUUP | mmoby | SUMRIDE |
---|---|---|---|
料金体系 | 【東京・横浜・名古屋など】 | ・初乗り30分 150円 | 【千葉エリア】 |
提供エリア | 東京・横浜・名古屋・大阪 | 福岡 | 千葉・大阪 |
※このテーブルは左右にスクロールできます
※表内の情報は、グリーニュースプラス編集部の調査結果(2023年4月)に基づいたものです。
比較表を確認してみると、現在電動キックボードのレンタルサービスが提供されているエリアは「東京」「大阪」「福岡」「京都」「千葉」となっています。
LUUPは他の2社に比べて割高に料金が設定されていますが、提供エリアが広く設定されているので一番利用率が高く人気があるレンタルサービスです。
3社とも提供エリアの拡大を計画しているので、あなたの地域にも電動キックボードのレンタルサービスが来るかもしれません。
自分のエリアにあった電動キックボードの レンタルサービスを選ぼう!
電動キックボードのレンタルサービスは、歩いたり自転車を漕ぐよりも速く、車やバイクよりも手軽に利用できて新時代を象徴する移動手段です。
自分で購入すると数万から数十万円の費用がかかりますが、近くの電動キックボードのレンタルサービスを活用すれば数百円から利用することができます。
電動キックボードに興味があるけど購入までは難しい。そんな方は、一度地域のサービスを利用して電動キックボードの便利さを実感してみてください。
※画像は全てイメージです。
※記事内の情報は、グリーニュースプラス編集部の調査結果(2024年2月)に基づいたものです。
記事をシェアする