「イラスト関係の仕事を始めたい」
「イラスト作業を効率的に行いたい」
パソコンでイラスト作成や画像編集を効率的に作業をするときに欠かせないのが、ペンタブレット(通称:ペンタブ)。
Wacomなどの有名メーカーから、そのほかさまざまな幅広い価格のものがあり、どのペンタブを選べばよいのか、悩んでしまう方も多いと思います。
今回は、オンラインショップの売れ筋や、人気のペンタブのおすすめ商品5選をご紹介します。
- ペンタブの特徴を知りたい
- 自分に合うペンタブを買いたい
ペンタブの選び方に悩まれている方は、ぜひ購入のときの参考にしてみてください。
ペンタブとは?

ペンタブレット(通称:ペンタブ)は、パソコンやスマートフォンなどに接続して使う入力デバイスのひとつです。
タブレット上でスタイラスペンやタッチペンを動かすことで、線やイラストを描けます。マウス操作とは違い、実際に鉛筆で紙に描くのと同じ感覚で使えるため、イラスト作成やフォトレタッチなどのさまざまなクリエイティブ活動で使われています。
ペンタブの主な種類、チェックするポイントについて解説します。
ペンタブの選び方

ペンタブには、それぞれ特徴や価格のものがあります。ここでは、下記4つのポイントが挙げられます。
- 「板タブ」と「液タブ」を使い分ける
- 適切なサイズを選ぶ
- 描きやすさに影響する「筆圧レベル」と「傾き検知」をチェックする
- 使いやすさを求めるなら、便利機能にも注目する
それぞれの特徴について、詳しくご紹介します。
「板タブ」と「液タブ」を使い分ける

ペンタブには、「板タブ」「液タブ」の2種類があります。
- 予算を抑えたいなら板タブ
- 描きやすさなら液タブ
ペンタブによって、特徴があるのでご紹介します。
予算を抑えたいなら板タブ
板タブは、予算を抑えたい方におすすめで、安いものだと3,000円台から販売されており、デジタルイラスト初心者の方が気軽に始められます。
ペンタブ本体に液晶画面が付いておらず、接続するディスプレイを見ながらの作業になるので、慣れるまでに時間がかかります。
描きやすさなら液タブ
液タブは、ペンタブ本体に液晶画面が付いており、画面上でペンの操作が可能になります。なので、紙に絵を描く感覚で作業ができます。
板タブと比べて高く、安いものでも3万円前後するので、ご自身の予算に合わせて購入を考えましょう。
適切なサイズを選ぶ

板タブの場合は、接続するモニターと同じ程度のサイズのものを選びましょう。ペンの入力が可能な範囲をそろえることで、描きたい線と表示される線の長さにズレがなくなるので、描きにくさが低減されます。
液タブの場合は、本体サイズとともに解像度もモニターに合わせましょう。解像度が高いものを選ぶと、縦横の比率が合わず映像が引き伸ばされる原因になるので注意が必要です。
ペンタブのサイズによっては、作業する机も新しくする必要がありますので、その点も考えながら購入をしましょう。
描きやすさに影響する「筆圧レベル」と「傾き検知」をチェックする

ペンタブを購入するにあたり、「筆圧レベル」と「傾き検知」機能の有無によって、線の太さや濃淡などが変わってくるため、以下の選び方もしっかりと確認をしましょう。
筆圧の強弱を細かく表現したいなら筆圧レベルが高いものを選ぶ
筆圧レベルは、ペンにかかった筆圧の強弱を感知する細かさのことで、この数値が高いほど、より感知精度が高く、思い通りのタッチで描けます。
現在発売されているほとんどの商品は、「2048」「4098」「8192」のいずれかの筆圧レベルが採用されています。
プロやセミプロレベルの性能を求める場合は「8192」を、初心者や価格を抑えたい方は「2048」「4098」あたりを選ぶようにしましょう。
傾き検知があれば、ペンの傾きだけで線の太さや濃淡が表現可能
傾き検知は、ペンの傾き度合いによって、線の太さや濃淡を表現できる機能になります。鉛筆のように、立てるほど細い線を、寝かせるほど太い線が描けます。
ペンの傾きでデッサン的ニュアンスを表現したい、太さ変更などの設定を省きたい方は、傾き機能が搭載されているものを選ぶようにしましょう。
使いやすさを求めるなら、便利機能にも注目する

ペンタブには、下記のような便利機能が備わっているものがあります。
- Android対応
- ファンクションキー付き
- タッチ機能あり
それぞれの機能について、解説をします。
Android対応なら、パソコンがなくても操作可能
Android対応なら、パソコンがなくても使えるため、外出先でイラストを描きたいと思っている方にはおすすめです。なお、iPhone対応のペンタブは販売されていないため、iPhoneユーザーは注意しましょう。
ファンクションキー付きなら、作業効率が上がる
ファンクションキー付きなら、ペンタブ上のボタンで「戻る・進む」「スクロール」などのショートカット機能を割り当てられる機能です。ペンタブ内での操作が完結するので、作業効率を上げたい方におすすめです。
タッチ機能ありなら、より直感的に操作が可能
タッチ機能付きなら、タブレット上でペンだけでなく手のタッチで操作できるものがあります。より直感的な操作がしたい方におすすめです。
おすすめペンタブ5選

ここでは、おすすめのペンタブを厳選してご紹介をします。人気のモデルを用意したので、ぜひチェックしてみてください。
1. Wacom(ワコム)「Wacom Intuos Pro Small PTH-460/K0-DA」

描きやすさ、機能性の高さ、表現幅の広さがそろった板タブになります。
筆圧レベル「8192」と±60度の傾き検知機能を搭載しており、より直観的な操作ができるよう「マルチタッチ機能」なども備わっており、コンパクトながら多機能となっています。
目視ではほぼ感じられないほどの描きやすさ、タッチ入力やテールスイッチで細かな設定を割り当てられるなど機能性にも優れており、板タブでおすすめしたい商品です。
- 筆圧レベル:8192レベル
- タッチ入力:あり
- 傾き検知:あり
- ファンクションキー:6個
- 描画エリア:160(幅)×100(高さ)mm
- 接続方法:Bluetooth/USB
- Android対応:×
- 本体サイズ:269(幅)×8.45(高さ) ×170(奥行)mm
- 重量:450g
- カラー:ブラック
2. Wacom(ワコム)「Wacom Intuos Mediumワイヤレス CTL-6100WL」

USBだけでなくBluetooth接続が可能なワイヤレスモデルの板タブになります。
Bluetooth接続のため、ケーブルを気にせずにデスク周りをスッキリ配置できます。筆圧レベル「4096」に対応し、2つのサイドスイッチが付いたペンとなっています。
タブレット表面には4つのエクスプレスキーが付いており、機能性にも優れています。カラーは、ブラック、ピスタチオグリーン、ベリーピンクの3色から選べるのも魅力です。
- 筆圧レベル:4096レベル
- 傾き検知:×
- 描画エリア:216(幅)×135(高さ)mm
- 接続方法:Bluetooth/USB
- Android対応:○
- 本体サイズ:264(幅)×8.8(高さ) ×200(奥行)mm
- 重量:410g
- カラー:ブラック、ピスタチオグリーン、ベリーピンク
3. Wacom(ワコム)「Wacom Cintiq Pro 16 (2021) DTH167K0D」

4Kの解像度と、Adobe RGBカバー率98%を謳う液タブです。
ペン先が沈み込みすぎないため、安定した描き心地で、ペン先と実践とのズレもほぼありません。
映像はとても繊細で発色もよく、タッチ入力やショートカットも割り当てられているため、機能性が高く使いやすいおすすめの液タブです。
- 筆圧レベル:8192レベル
- 傾き検知:60°
- 描画エリア:344(幅)×194(高さ)mm
- 接続方法:USB
- Android対応:×
- 本体サイズ:410(幅)×17.5(高さ) ×265(奥行)mm
- 重量:1900g
- カラー:ブラック
4. Wacom(ワコム)「Wacom One DTC133」

A4サイズに近い13.3インチの液タブになります。
解像度は1920×1080ドットのフルHD画質で、IPSパネルを採用しているため、照明の映り込みも抑えられます。HDMIポートとUSBポートが搭載されており、背面には折りたたみスタンドも内蔵されています。
液タブとしてはお手ごろな価格なので、ペンタブデビューするのにおすすめです。
- ディスプレイサイズ:13.3インチ
- 解像度:フルHD(1920×1080)
- 液晶方式:IPS方式
- マルチタッチ:×
- 筆圧レベル:4096レベル
- 傾き検知:60°
- 描画エリア:294(幅)×166(高さ)mm
- 接続方法:USB/HDMI
- Android対応:○
- 本体サイズ:357(幅)×14.6(高さ) ×225(奥行)mm
- 重量:1000g
- カラー:ホワイト
5. Wacom(ワコム)「Wacom Cintiq Pro 24 DTK-2420/K0」

4K解像度で、23.6インチと大型ディスプレイが液タブになります。
B4見開きサイズでも実寸のまま作業ができ、画面分割で複数ソフトウェアを立ち上げられるので効率的に作業ができます。
付属の「Wacom Pro Pen 2」は、筆圧レベル「8192」に対応しており、細かな手の動きを高精度に再現してくれます。
マルチタッチ機能と、17個のエクスプレスキーを利用することで、効率的に作業を進められます。
- ディスプレイサイズ:23.6インチ
- 解像度:4K(3840×2160)
- 液晶方式:IPS方式
- マルチタッチ:○
- 筆圧レベル:8192レベル
- 傾き検知:60°
- 描画エリア:522(幅)×294(高さ)mm
- 接続方法:USB/HDMI/DisplayPort
- Android対応:×
- 本体サイズ:677(幅)×47(高さ) ×394(奥行)mm
- 重量:7200g(オプションスタンドを除く)
- カラー:ブラック
目的に合ったペンタブでオリジナル作品を制作しましょう!

たくさんのペンタブの特徴、選び方についてご紹介してきました。ペンタブは、下記4つのポイントから選びましょう。
- 安価な「板タブ」、高性能な「液タブ」
- パソコンのディスプレイや机で、ペンタブのサイズを選ぶ
- 描きやすさ重視なら「筆圧レベル」が高く、「傾き検知」が付いているものを選ぶ
- 機能性・操作性重視なら、ショートカットキーなどの便利機能をチェックする
あなたの目的に合ったペンタブを選んで、オリジナルイラスト作品を制作してみませんか。
※画像は全てイメージです。
※記載しているカラーバリエーションは2022年6月現在のものです。
※記事内の情報は、グリーニュースプラス編集部の調査結果(2022年6月)に基づいたものです。